東京支部では、日常生活や仕事の中のストレスや苦難を乗り越えるための知識や工夫を産業カウンセラーの立場からお答えし、ブログで紹介することで、少しでも皆さんのお役に立てればと考えます。
第40回は、シニア産業カウンセラー、国家資格キャリアコンサルタント、神奈川支部登録カウンセラーとして活躍する矢部玲子さんです。ぜひご一読いただければと思います。
※相談内容・相談者は、実際に寄せられている内容を加工・編集しており、実際の相談内容をそのまま掲載したものではございません。
Kさん、ご相談ありがとうございます。Kさんは、2人の子育てをしながらお仕事をされてきたのですね。育児と仕事の両立は、とても大変だと思います。また、下のお子さんの育休明けの際、配置転換になり働く環境も変わって、役職や担当先も外されてしまったとのこと。そんな中Kさん自身が体調を崩してしまった。頑張ってきたのに、やるせない気持ちと、今の職場への復帰が苦痛で転職を考えてしまうほどなのですね。
つらく、不安なお気持ちが伝わってきます。まずは体を治すことを第一優先に考えてください。そしてKさんの状況や気持ちを整理しながら、これからのことを考えていく事をお勧めします。
●適応障害と診断されたことについてですが、働く環境はとても大切です。復職の際に、もし配置換えを希望すれば、聞いてもらえるのか、会社に相談することはできますか?人事課や上長に確認してみましょう。
●Kさんは、子育てを1人で頑張ってきたのですね。今はお子様が2歳になるまで、男性でも育児休暇を取得することができます。お忙しい旦那様とは存じますが、よく話し合ってみましょう。
●13年も会社で頑張ってこられて、「上のお子様の時はなんとかしのいできた」ということですが、もちろん大変だったこともあったと思います。そんな時どのように乗り越えてきたのでしょうか。きっとそこには、あなたを支えている価値観、信念などがあったのではないでしょうか。今一度自分と向き合う時間を作ってみましょう。
●その上で、やはり転職をお考えならまずは「今後自分がどうなりたいか」を考えることが大切です。今は在宅勤務などさまざまな働き方があります。ぜひ、自分に合った「働き方」を明確にして、今までの自分のキャリアや、今の状況を理解してくれる企業探しをしてみてください。
矢部 玲子(やべ・れいこ) シニア産業カウンセラー、国家資格キャリアコンサルタント、GCDF-Japanキャリアカウンセラー、神奈川支部登録カウンセラー 自治体や企業の相談業務、研修講師、大学生の就職支援などに携わる。 |
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