子どもの成長のために大人ができること~「誤解」へのきづきから~開催報告

2022年1月20日

12月18日にオンラインで石隈利紀講師(東京成徳大学大学院心理学研究科長教授)による「子どもの成長のために大人ができること~「誤解」へのきづきから~」を開催しました。

<講座について>
いじめ、不登校、非行、発達障害などの様々な問題状況で、苦戦している子どもたちがいます。子どもの苦戦や学校の現場で行われているチーム支援について、一緒に勉強します。みなさんが「世の中の誤解」(例:「加害者」には厳罰を与える、個性は伸ばす、「依存はよくない」)を考え直すきっかけになればと思います。また、「ADHDの子どもが着席する時間を延ばす」や「子どものパニックをなくす」など「間違った目標」についても考えます。さらに子どもと密接な関係にある家族の支援についても考えてみましょう。子どもが成長するために、大人が変わる必要があるのです。

当日の受講者は32名。オンラインの画面からも石隈講師の子どもに対する熱い思いが伝わり、受講者も熱心に受講されていました。

講座の内容は具体的かつ、支援の原点に関わる大切な視点をご教示いただき、自らも振り返りつつ学ぶことができました。

また、今まで「正しい」と思っていた考え方について「本当にそれって正しいの?」と自らを問い直す大切さも学びました。思い込みではなく、柔らかな心で感じることが大切です。

最後に、受講者からいくつかの質問があり「SOSを出せない大人に対して」についてどのように対応したらよいかという問いに対して、石隈講師から「一人で何とかしないといけないと思わない」「皆、迷惑をかけて(助けてもらって)生きている」「お互いに助け合うこと」「大丈夫?」と三回声をかける(お節介になること)」という答えがありました。

子どもや大人にとってSOSは自己主張であると話されたことが印象的でした。

<参加者の声>
・石隈先生の情熱と言いますか、子どもたちと本気で向き合っていらっしゃるお姿にも感銘を受けました。
・子どもにSOSを出してもらうのではなく、大人のSOSを受信する力をつけなればならないと改めて感じました。
・実習生(学生)や社員(社会人)との接し方、支援の仕方について参考になる部分が多く、とても勉強になりました。
・石隈先生のお話は分かりやすく、熱意が伝わってきました。

社会貢献推進部では今後も以下の講座を予定しております。ぜひご参加ください!

●S-516 職場における「がん治療と仕事の両立」支援スキルアップセミナー2月コース(全2回)
【開催日時】2022年2月5日(土)13日(日)10:00~17:00 オンライン開催

●SC-05 第5回 社会貢献カフェ「東京都のひとり親を取り巻く現状と支援のあり方について」~効果的な個別支援のために知っておきたいポイント~
【開催日時】2022年03月11日(金)19:00~21:00 オンライン開催

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