7月5日、中本久之講師(帝京平成大学 健康メディカル学部作業療法学科 助教、作業療法士)による「高次脳機能障害を知る」がオンラインで開催されました。
当日の様子を研修部のスタッフが報告します。
【講座のテーマ】 「人間は,自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。 しかしそれは考える葦である(Blaise Pascal)」日々何気なくしていることに,どれだけ脳が関わっているか考えたことはありますか?脳卒中などで脳を損傷した際に麻痺だけではなく考える力や会話する力を失ってしまいます。近年では就業年代の脳卒中患者も増えております。自分らしく,そして社会の力になりたいと考える高次脳機能障害の方を支えるために,知っておきたい基礎知識を紹介します。 |
当日の講義は2時間。限られた時間の中で、脳の働きの大切さとともに症状別にどのような障害があるのか、とてもよく理解ができました。
受傷されたご本人が一番辛いのは当然のことですが、外見的には変化がなくても以前と違うコミュニケーションが必要となることで、家族や職場の戸惑いや動揺も大きいことが想像でき、幅広い支援が必要だと思いました。ご本人とのかかわり方や他機関とどう連携していくのがよりよい支援となるのか、改めて考えるよい機会となりました。
<参加者の声>
・高次脳機能障害の特徴および当事者の苦しさを丁寧にわかりやすく説明下さり理解が深まりました。コミュニケーションを取るためにどのようにすればよいのか手探りでもあった為、専門職の方から工夫を伺うことで安心して取り組むことができそうです。
・先生の支援者としての考え方が素晴らしいと思った。
・高次能機能障害のことを主としつつも、精神障害や発達障害など、さまざまな障害の方への関わり方の一助を与えていただいたと思い、大変有意義でした。
講座終了後に中本久之講師から動画でメッセージをいただきました。
~中本講師からのメッセージ~
「就業年代生活習慣病の延長に脳卒中や高次脳機能障害があることから、一般の方も含めて予防という点で知って頂けることも大切かなと感じております。」
今後もご期待ください!