「テレワークとメンタルヘルス 」~オンライン研修の可能性を考える~開催報告

2020年7月9日

6/26(金)、事業推進部主催のZoomによるオンラインセミナー「テレワークとメンタルヘルス~オンライン研修の可能性を考える~」 を開催しました。今回、シニア産業カウンセラーの原美聖講師が登壇しました。

セミナーは、
「1.テレワークでのセルフケア」
「2.テレワークにおけるラインケア」
「3.オンライン研修の可能性」

の3つのブログラムに沿って進められました。

1.テレワークでのセルフケア
まず初めに原講師は、新型コロナ禍でのテレワークにおける心理は、不安かつ心身消耗(先が見えないこと、景気や経済、働く環境の変化、生活リズムの崩れ等)の状態にあることを説明しました。そして、心を適応させるための第一歩として、今はストレスが溜まりやすい状況であり、ストレスが溜まるのが当たり前であると認識することが大切であると言います。

次に受講者に「テレワークをするようになってから意識して行っていることは何ですか?」とZoomのチャット機能を通じて意見を募集したところ、「散歩・運動・ストレッチ・同じ時間に起きる・適度に休みを入れる」などたくさんの意見が出ました。
原講師は受講者の意見をふまえ、「規則正しい生活リズムが健康の基本」であることを伝えました。

続いて、Zoomの投票機能を使用し、「テレワークになり仕事の仕方が変わり、あなたはどのような気持ちになりましたか?」と、受講者の「認知」について問いかけました。
結果は「戸惑っている」が1位となり、続いて「困った」が2位となりました。

この認知の例を元に、原講師は「認知のメカニズム」について、感情や身体反応、行動は「認知(どのように捉えたか)」によって変わり、認知を柔軟にすることの重要性について解説しました。

2.テレワークにおけるラインケア
テレワークにおける部下の心理について、受講者が2人1組のペアになり「新入社員に『あなたの今の気持ちは何色?』と聞いた時に何色と答えたでしょうか。その理由は?」という質問に対して、Zoomのブレイクアウト機能を使用し、意見を出し合いました。

 PCの画面越しに講演する原美聖講師

受講者の中からは「灰色(先が見えない)」「真っ白(純粋な気持ち、フレッシュ)」「水色(淡い期待と不安)」といった意見が出ました。

原講師が、以前実施した新入社員研修では、「紫色」という答えが多く、「紫色」は「赤色」(やる気)と「青色」(心配)が混ざった色であり、新入社員のやる気と不安の中の揺らぎが伝わってきたというエピソードを紹介し、上司の役割について話しました。

また、テレワークにおける部下の不安を安心に変えるポイントの一つとして、「コミュニケーション」を取り上げ、部下との効果的なコミュニケーションには「労う」「伝える」「聴く」「フォローする」を意識してプラスのメッセージを伝えることが大切であることを伝えました。

3.オンライン研修の可能性

ブレイクアウト機能を使い「今回のセミナーに参加して今後に活用できそうな点」というテーマで、受講者同士でグループディスカッションを行いました。
原講師は、オンライン研修の可能性として、「講師と受講者の距離が近づく」「どこからでも受講可能」「オンラインの機能を活用できる」などのメリットを取り上げ、研修の幅が広がることを説明しました。

オンライン(今回はZoom)ならではの「チャット機能」「投票機能」「ブレイクアウト機能」を使用した今回のセミナー。講師・受講者双方向のコミュニケーションを取ったり、ストレッチタイムでリフレッシュしたりと、充実したセミナーとなりました。

終了後のアンケートでは
・オンライン研修を初めて体験させていただき、大変参考になりました。
・オンラインのさまざまな機能を利用しながら体験できたのが良かった。
・気が散らず、集中して講義を受けることができた。
・新型コロナ禍、テレワークについて再確認できた。

など、オンラインセミナーの満足度も高い結果となりました。

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7月30日(木) 14:00~17:00
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(シニア産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士)

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