「苦戦する子どもの支援」開催報告

2023年3月11日

年明けすぐの2023年1月9日(月・祝)の13:00~15:00、講師に石隈利紀(いしくまとしのり)先生をお迎えし、「苦戦する子どもの支援」と題したオンライン講座を開催しました。好評のため増員して当日は参加者38名となりました。

先生は、東京成徳大学大学院で心理学研究科長、教授として教鞭をとりながら学校心理士スーパーバイザーなどを務め、公認心理師として子どもを育てるコミュニティ支援の活動も続けていらっしゃいます。
この講座では、発達障害や不登校などのほか、プラスαの支援を必要とする子ども達を援助するために必要な基礎知識や技法を学び、教育・福祉・保健医療・産業・司法の各フィールドと連携して「チーム子育て」を実践することを学びました。

昨年に続くオンライン研修にも関わらず、Zoomには慣れていないけれど…と参加を決意してくださった方もおり、この分野へのニーズの高さを感じました。
グループワークでも活発なやりとりが見られ、チャット機能を使った質問にも講師が細やかに回答していただくなど、臨場感のある研修であったと思います。

実際に学校心理士や公認心理師の指導や育成に関わられている石隈講師から語られる子どもの支援についてのお話は、常に子どもの視点に立っており、温かさを感じるものでした。令和4年12月に12年ぶりに改訂された『生徒指導提要』の解説もあり、教育現場に関わる受講者には特に好評でした。

まず子どもとパートナーとなること、そのためには「そばにいることを許してもらう」という謙虚な姿勢で子どもの話を聞き(聴き)、子どもと共に考え、家庭・学校・地域で支援するという大切なことを学びました。

<参加者の声>
・グループワークがあり、受講している人と意見交換できたのでよかった。
・グループワークは、人の特性を理解するのに大変参考になりました。この体験を子ども支援に役立てたい。
・講師のお話の仕方、進め方がスムーズで楽しく、あっという間に時間が経過しました。資料内容とお話のボリュームもちょうどよかったです。また、次回も先生の講座を受講したいと思います。
・先生の語り口は柔らかく、耳に入りやすく、且つ明確で大変聞きやすい講義でした。 シンプルで分かりやすいようでありながら、資料を見直すと、これはどういう意味なのかと、改めて吟味したくなる内容です。
・講師のお話はとてもわかりやすく、経験豊富なお人柄が滲み出るようでした。
・分かりやすく、具体的な話をいただき、大変に勉強になりました。また、スクールカウンセラーをしている身として、生徒指導提要を織り込んでの講義はあらためてこれを見直す機会となりました。
・講師の、人との関わりや自己開示はロールモデルとなりました。

社会貢献事業部では、以下の講座を予定しています。ぜひご参加ください。

S-401「ドクター山本のメール相談から学ぶ秘訣」(オンライン)
【開催日時】2023年4月8日(土)13:00~15:00
【講師】山本晴義(心療内科医、横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長)“ストレス一日決算主義”を提唱し、悩みを抱えた方から約17万件の無料メール相談に回答している山本先生。今回はそのメール相談の事例からメールの読み方、返事の書き方、見立て、医療機関への繋ぎ方などを学びます。
◆詳細・お申し込みはこちら↓
https://www.counselor-tokyo.jp/course/20230408s-401

 

人気記事ランキング

TOPへ戻る