東京支部では、日常生活や仕事の中のストレスや苦難を乗り越えるための知識や工夫を産業カウンセラーの立場からお答えし、ブログで紹介することで、少しでも皆さんのお役に立てればと考えます。
第37回は、看護師・産業カウンセラー・公認心理師として活躍する一色美佳さんです。ぜひご一読いただければと思います。
※相談内容・相談者は、実際に寄せられている内容を加工・編集しており、実際の相談内容をそのまま掲載したものではございません。
Kさんは、思いやりのあるお優しい方なのですね。
後輩の方は、話している内容から連想されたことを、相手の様子や職場の空気など、関係なくお話されるのですね。聞いている方は「話が飛ぶので」疲れてしまいますね。また、ストレートに指摘をするのも、ハラスメントととられるかもしれないので躊躇されるのですね。今まで大変であったと思います。
さて、連想ゲームのように思いついたことを、そのままお話されるケースということは、ひょっとしたら、発達障害のひとつである「ADHD」の傾向があるのかもしれません。(*注意 あくまで傾向です)「ADHD」は、その特性から「話が飛びやすい」ことがあります。
理由は
①本人の中ではつながっているが、関連性を考えていない。
②ほかの話題が次々と浮かび、すぐにでも話をしたくなる。
③話をしたいだけで、相手に伝えたい意思がない。
などです。
その場合、対策としては
①先にアジェンダを双方で確認する。
②話が逸れたら、本題に戻し連想を切る。
③話題が変わるときは「話題はかわりますが」などのつなぎ言葉を入れるように指導する。
④話に夢中にならないように、ゆっくり話すように指導する。
⑤会話ではなく、メールや書面でのやり取りも取り入れてみる。
これらを念頭に置いてみて下さい。
ハラスメントととられないかについては、感情的になったり、人格否定にならないように配慮し、上記のことを曖昧なニュアンスではなく、具体的に指導された方がよいと思います。紙に書くなど、視覚に訴えた方が、頭に残り、分かりやすいかもしれません。
職場のコミュニケーションは難しいですよね。一人で抱えないようにしてくださいね。
一色美佳(いっしき・みか) 看護師・産業カウンセラー・公認心理師 看護師として急性期病院でき約7年間勤務後、子育て期は、複数の企業で産業看護師として約13年間勤務し、現在は大学の保健室で学生の健康相談を行っている。子育て後、どうやって自分の人生を充実させるか模索中。 |
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