9月12日(日)と9月25日(土)の2日間にわたり、9:30〜16:30オンラインにて「1から始めて明日から使えるブリーフセラピー」を開催しました。
2日間を通しての全日程参加者は15名。講師は、やまき心理臨床オフィス代表・日本ブリーフサイコセラピー学会会長でもある、久持修先生です。
ブリーフセラピーでは、問題の原因に焦点を当てるのではなく、新たな切り口を見つけていきます。
先生は「ブリーフセラピーのエッセンスは、今抱えている問題や原因、うまくいかなかったことに注目するのではなく、クライアントの持ち味である《うまくいったこと》やクライアントがすでに持っているリソースに注目し活用することです。また、その為に押さえておきたいコツがあるのです」と、とても丁寧に説明されました。
今回の講座では「短期に」「効果的に」「効率的に」結果を出すこと、解決志向アプローチやシステムズアプローチ理論を理解し、職場・組織・学校・家庭などでの実践に使うことを学びました。クライエントの負担を少なくしながら結果を出すコツを知り、少人数のワークを繰り返し行うことで、初心者にはわかりやすく、経験者には新たな気づきが得られたかと思います。
この考え方やスキルの中には、何度か繰り返し練習することですぐに活かせるものもあれば、しっかりと理解しないと誤って使ってしまうスキルもあり、奥深さを感じるところです。
また「うまくいっていることは気づきにくく、うまくいっているのに変えようとするのは支援する側ではないか」という講師の言葉に、ハッとさせられました。
相談援助、支援に携わっている方々だけでなく、ブリーフセラピーのコツを知っていることで個人の対人関係もスムーズにいくのではないかと思います。また、実際に体験しながら学ばないとスキルは身につかないものでもあるということを、改めて感じた2日間でした。
<受講者の声>
・産業カウンセラーのテキストに載っている各種手法の基礎講座などがあれば参加したいと思います。
・ブリーフセラピーなど、すぐに実践できるワーク式の講座を増やして欲しいです。今回、学びたい内容だったので、とても満足です。
研修部では今後も、このような講座を予定しています。ぜひご参加ください!
B-047 論理療法(REBT:人生哲学感情心理療法) 【開催日】2022年1月30日(日)9:30~16:30(オンライン) 【講師】菅沼 憲治(松蔭大学コミュニケーション文化学部生活心理学科 教授、聖徳大学 名誉教授、日本人生哲学感情心理学会初代会長) |